【 最新の更新日は 2022年4月5日です 】
インパーマネントロスというのは、日本語で言うと変動損失です。
DEXで流動性プールに資金提供することで利息を得たり、流動性マイニングでガバナンストークンを得ることができます。
ただ、流動性プールに暗号資産を預けた後に、預けた暗号資産の価格が変動すればするほど損失が大きくなることがあります。
それをインパーマネントロス(Impermanent Loss)と言います。
AMMの解説の記事をもとに説明します。
例えば、あなたが10ETHと500OMGを保有してたとします。
ここで、市場で1ETHの価値が2倍に変動したとします。
すると、1ETHが50OMGだったものが1ETH100OMGになります。
1ETHの価値が2倍になっているので、2倍のOMGが必要になっているからです。
すると、変動前は
10ETH(=500OMG)+500OMG=1000OMG
でした。
でも1ETHの価値が2倍になっているということは、
10ETH(=1000OMG)+500OMG=1500OMG
になっています。
つまり、2つの暗号資産をOMGに変換した場合、1500OMG分になっているということになります。
でも、流動性プールに資金を預けた場合、不変量は5000でした。
これは変わらないのが流動性プールのルールでした。
これによって、2つの通貨の量が以下の変わります。
7.07ETH(707OMG)+707OMG=1414OMG
ということになります。
つまり、流動性プールに預け入れたほうが86OMG少なくなってしまっていて、普通に持っていたほうが多くのOMGを得られたことになります。
実際は、ガバナンストークンを付与されたりと、ほかの要素もあるので、一概に何とも言えませんが、DEXを利用する際には、必ずこのインパーマネントロスのリスクを理解しつつ流動性プールに暗号資産を預ける必要があります。
つまり、ベストなのは、預け入れた2つの暗号資産の価値が全く変わらない場合です。
この場合は、インパーマネントロスは起きません。
とはいえ、そんなことは現実ではほとんどありえませんので、常にインパーマネントロスのリスクを持ちつつ、利用することが重要になります。
このインパーマネントロスのリスクを最小限に抑えたい場合は、両方の暗号資産をステーブルコインにする必要があります。
ただし、それだと、得られる利息や報酬が低くなります。
これらを理解してDEXを利用しないと、結果的にただウォレットに保存していたほうが結果的に価値が大きくなったということになりますので、この部分はしっかりと理解したうえで利用することが大事です。