【 最新の更新日は 2021年9月6日です 】
IPOをリサーチする上でJPXの新規上場会社情報がおすすめです。
![](https://toushiore.com/wp-content/uploads/2021/08/bvXc-1024x555.png)
直近のIPO銘柄がわかります。
大きく4つの資料を見ることができます。
この中で、とくにチェックしたいのは、「会社概要」「Ⅰの部」です。
「確認書」と「CG報告書」(コーポレートガバナンス)は無視してください。
ちなみに、確認書というのは、うそをついていないということを証明している書面になります。
CG報告書は、大株主のことが詳しく書かれています。そのほか、弁護士や特別利害関係者の情報が載っています。
ちなみに、 「Ⅰの部」 は二個並んでいるときがありますが、その場合は訂正がある場合です。
IPO銘柄をチェックする場合は、このサイトがソースですから、このサイトからしっかりと情報を取得して判断することが大事です。
IPOは公募で当選して稼ぐ方法と、セカンダリーマーケットで稼ぐ方法が大きく2つある。
仮条件と公募・売出価格とは
仮条件というのは、機関投資家などに聞いてまわって、これぐらいの値段でやるけど買いたいですか?と聞いて回ります。
聞いた中で、判断されて「公募・売出価格」として判断されて値段が付きます。
その値段で証券会社が売出しをかけます。
公募(千株)と売出(千株)とは
売出株というのは、大株主や創業者や役員などの旧株主が販売する株のことです。
公募株と売出株で全体の発行株数がわかります。
この両方を合わせて飲み込むお金が「吸収金額」と言われます。
売出株は旧株主やベンチャーキャピタルなどを満足させる効果しかありません。
つまり、会社に入るお金は「公募株」で販売した金額だけということです。
資金調達というのは、公募株で集めたお金だけということになります。
「会社概要」を見るときのポイント
社長の名前をまずはチェックします。そこで、検索をかけていきましょう。
そして、本店所在地もチェックしましょう。
事業内容もしっかりとチェックします。
決算月や配当基準日もチェックしましょう。
「発行可能株式総数」とは
上限の株式数です。ただ、あまり意味はありません。
「発行済株式総数」と「上場時発行済株式総数」とは
発行済株式総数はこれまでに発行していた株式総数です。
そして、上場時発行済株式総数は、上場で新たに公募で発行した株式数がプラスされた数字になります。
「公募売出し別」について
チェックするべきポイントとして、「公募売出し別」があります。
![](https://toushiore.com/wp-content/uploads/2021/08/hsfgsfgs-1024x116.png)
公募というのは、会社が新株を発行している株数なので問題はありません。
この例でいうと、36万株が新株で発行されて公募に出されています。
売出し(オーバーアロットメントによる売出し)というのは何かというと、旧株主の株を「元引受取引参加者 等」の証券会社が引き受けている株数です。
ここで、株主や買い手側から手数料をもらう仕組みになっています。
そして、これらがどこからどのぐらいの株数放出されているかという数値が、「売出株放出元」に記載されているということです。
![](https://toushiore.com/wp-content/uploads/2021/08/hfagafsd.png)
ここでのポイントが、社長が大量の株を売ってきた場合、出口案件になる可能性があるので気を付ける必要があります。
「上場ゴール」ということで、社長のやる気がなくなるパターンです。
そういう会社は、上場後にあまり伸びない可能性があります。
そのため、売出しの比率はあまり高くないほうがいいです。
その時に、売出し比率をチェックするといいです。
売出比率とは
売出し比率 = 売出 ÷ (売出+公募)
売出し比率は半分以下になってほしいところです。
2割や、3割ぐらいがちょうどいいです。
大事なのは、会社がいくら資金調達できるかという数字が大事です。
オファリングレシオとは
ここで、オファリングレシオも参考数値になります。
オファリングレシオ=(公募+売出し)÷上場時発行済株式総数
オファリングレシオは、2割以下だと需給がいいといえます。
25%前後が平均です。
30%以下だと及第点となります。
オファリングレシオが40%、50%になると、重くなります。
吸収金額(投資家がお金を払い込む金額)が10憶円以下だと需給が軽いといわれます。
ちなみに、初値がいくらつこうと、会社に入ってくるお金は関係ありません。
あくまでも公募価格が会社に入ってくるお金ということになります。
なぜなら、証券会社にその株を売り渡しているからです。
初値というのは、あくまでもセカンダリーマーケットの人たちが売買している金額ということになります。
「Ⅰの部」 を見るときのポイント
「Ⅰの部」 は会社の辞書のようなもので、会社に関する詳しい情報がしっかりと記載されています。
ものすごく分厚い書類になっています。
今までの生い立ちなど詳しく載っています。
セカンダリーマーケットで投資する場合は、参考にしてください。