【 最新の更新日は 2022年4月5日です 】
DeFiとは、Decentralized Financeと言って日本語でいうと分散型金融のことを言います。
簡単に説明すると、金融サービスが人を介さずに完全自動でプログラミングによって実行されることを言います。
例えば銀行をイメージしてください。
この銀行業務がプログラミングによって完全自動で行われるイメージです。
これが、ブロックチェーンによって仕組化されたものがDeFiです。
DeFiのベースとなる技術
DeFiのベースとなる重要な技術としてスマートコントラクトが利用されています。
その多くがイーサリアムをベースに作られています。
最近では、イーサリアムだけではなくほかのブロックチェーン技術を使ったサービスも増えてきていますが、イーサリアムをベースに作成されているところが多いので、多くのサービスがイーサリアムと互換性をもって開発されています。
DeFi主なサービス
DeFiは大きく2つのサービスがあります。
一つは、レンディングサービスです。
レンディングというのは資金の貸し付けです。
金融の世界の大きな特徴の一つに、お金を貸して利息を受け取るというのがあります。
日本の銀行でも、お客さんから預金という形でお金を集めて、その一部を企業に貸し付けて利息を得て利益を上げています。
基本的にこれと同じシステムだと思ってもらえるとわかりやすいと思います。
そして、もう一つが、DEX(分散型取引所)です。
これは、日本のコインチェックやビットフライヤーをイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。
コインチェックは、暗号資産取引所で上場企業のマネックスの傘下にあります。
このように日本で暗号資産を購入しようと思った場合、中央集権組織であるコインチェックで、口座を開設してそこに日本円を入金して暗号資産を購入します。
でも、DEXというのは、これらの機能をすべてプログラミングによって行っています。
すべてが自動で行われていますから、口座開設すら不要です。
コインチェックやビットフライヤーの場合、KYC(Know your customer)という本人確認作業が必要ですが、DEXはそのような手続きが一切ありません。
誰でも自由に暗号資産の売買ができるということから、世界中に広まったと言えます。
DeFiの主なプロジェクト
レンディングと、DEXについて解説しましたが、それぞれのサービスで最も有名なプロジェクトをベースに開設したいと思います。
レンディングサービスで代表的なサービスは、Compoundです。
DEXはUniswapが有名です。
どちらも、この記事執筆時点では、時価総額100位以内に入っているサービスです。
Compoundについて
レンディングサービスをCompoundを例にして解説します。
Compoundを利用する人の多くの目的は、やはり、その高い利率です。
例えば、日本の銀行に100万円預けていても、1年間で10円しか利息が付きません。
現在の大手銀行の利息の多くが年利0.001%だからです。
ほぼ0円です。
例えば、同じ100万円分の暗号資産をDEXに預け入れると年利3%とかつきます。
100万円ですと年間3000円もつきます。
もちろん、これは一つの例で、それ以上つく場合もあります。
このように、暗号資産を預けることで高い利回りを得ることができるのがCompoundの大きな特徴です。
そして、Compoundの大きな特徴の一つに、COMPというガバナンストークンをもらえるというのがあります。
より多くの貸し借りをすることによってCOMPを得ることができます。
これによって、流動性が活性化します。
そして、COMPを総発行額の1%以上所有している人は、Compaoundの運営に意見をすることができます。
つまり、ガバナンスへの参加権があるということです。
例えば何か新しい決定事項があるときに、その決議に対して意見を言えるということです。
このような投票権があるトークンのことをガバナンストークンと言います。
この、Compoundの成功事例をもとに、ほかのDiFiサービスもガバナンストークンを導入するようになっていきました。
Compoundでレンディングするときは担保となる暗号資産を用意して借りる必要があります。
例えば、100万円分の暗号資産を担保としてロックし、50万円分の暗号資産を借り入れるというイメージです。
もちろんですが、借りた暗号資産を返すことでロックを解除して引き出すことが可能になります。
このように、貸し倒れが起きないようにブロックチェーンでシステムが構築されていることで現在でも代表的なシステムとして稼働しているということです。
Umiswapについて
DEXについてUniswapで解説したいと思います。
DEXとは(Decentralized Exchage)の略で、分散型取引所のことをいいます。
そのもっとも代表的なサービスが、Uniswapというものです。
最近では、SushiswapなどほかのDEXも続々と出てきて非常に市場が活性化しています。
Uniswapは、24時間いつでも誰でも取引ができて非営利目的で手数料がほとんど発生しないのが特徴です。
2018年からスタートしており、非常に多くの暗号資産が取引されています。
Uniswapで暗号資産を取引するときはswapという機能を使って行います。
この時に、Uniswapのアカウントなどを作る必要もなくWebページからウォレットに接続してすぐに暗号資産を交換することができます。
そのときに利用する代表的なサービスがMetaMask(メタマスク)です。
これは、Googleクロームの拡張機能としてブラウザから利用することができます。
DEXのシステムは、これまでの伝統金融とは大きく異なる特徴があります。
それが、AMM(Automated Market Makers)や流動性プール(Liquidity Pool:LP)というシステムです。
この画期的なシステムによってDEXは広まったと言えます。
伝統金融では、オーダーブック方式、いわゆる板取引が基本ですが、DEXではこれとは全く違う仕組みで即座に暗号資産の取引を行います。
AMMというのは、プログラムによって自動的に取引できるシステムのことです。
そして、流動性プールというのは、2種類の暗号資産を1:1の比率で組み合わせたものを言います。
ここにプールされている2種類の暗号資産がすでにプールされていることで、即座に取引を整理すさせることができてすぐにほしい暗号資産と交換できるようになったんです。
UniswapのAMMと流動性プール(LP)によってDEXが世の中に普及することになりました。