【 最新の更新日は 2022年4月2日です 】
Wrapped Bitcoinの現在の状況
Wrapped Bitcoinについて
カテゴリ:ラップコイン
Wrapped Bitcoin (WBTC)とは?
Wrapped BitcoinはBitcoin (BTC)をトークン化したもので、EthereumエコシステムEthereum (ETH)上で利用できるようにした通貨です。
WBTCはEthereum上の基本トークンERC-20と互換性があり、WBTCを保有することで分散型取引所の使用、仮想通貨の融資、市場予測等Ethereum上の分散型金融システム(DeFi)を通して様々な取引を行うことができるようになります。
WBTCはBitcoinと1:1でペッグされています。通貨価格は、仮想通貨カストディやマーチャントで構成されたネットワークによって常時一定に保たれるよう管理されています。それにより、通貨保有者はいつでもBitcoinとETHネットワーク間で流動資産を分散的に及び自律的に移動させることができます。
Wrapped Bitcoinは、2018年10月26日に初めて発表され、2019年1月31日に公式にローンチされました。
Wrapped Bitcoinの創立者は?
WBTCを含むWrapped Tokensプロジェクトは、個人によって創立されたものではなく、3つの企業(BitGo社、Kyber Network社、Ren社)による共同プロジェクトです。
BitGo社は、2013年にアメリカ人のコンピューター科学者兼起業家のMike Belshe氏が共同創立した仮想通貨の大手カストディ企業で、仮想通貨資産の管理、取引、金融サービスを提供しています。WBTCの開発企業の1つであることに加えて、BitGo社はWBTCの管理社としても機能し、WBTCトークンの保有者である上マイニングに必要なキーも保有しています。
Kyber Network社は、様々な仮想通貨とDeFiアプリケーションの統合を可能とするオンチェーン流動性プロトコルです。2017年にLoi Luu氏、Victor Tran氏、Yaron Velner氏によって創立され、シンガポールに拠点を置いています。Ren社と並んで、Kyber Network社はWBTCの作成を支援し、現在でもWBTCトークンのBitcoinに対する1:1という比率を維持するために、保有高を管理するネットワーク上のマーチャントとしての役割を担っています。
Kyber社と同様に、Ren社は、RenBridge、RenVMなどのソリューションを通じて、仮想通貨資産とDeFiアプリケーションのブロックチェーン間統合に焦点を当てている企業です。2017年にTaiyang Zhang氏とLoong Wang氏によって創立されました。
Wrapped Bitcoinの特徴は?
市場最古尚且つ最大の仮想通貨であるため、Bitcoinは大規模なユーザーベースと数十億ドルの流動性プールを誇っています。しかし、現代の基準に照らし合わせると、そのブロックチェーン機能は比較的ベーシックなものであると言えるでしょう。
Bitcoinとは異なり、Ethereumはスマートコントラクトの技術を活用することでより高度なユースケースをサポートするために、ゼロから構築されました。それにより、分散型金融システムと呼ばれる1つの業界が生まれたのです。
Ethereumとそこから派生した商品は、信頼性のある仲介業者に頼らずに融資や保険等の高度な金融商品をユーザーに提供することを可能にしました。
ERC-20標準でBTCを”wrap”(包む)ことにより、WBTCはBitcoinのような資産を金融系分散型アプリケーションなどの高度な環境に完全に統合し、BTC市場に関わる大きな流動性をもたらします。
さらに、Wrapped Bitcoinは、Ethereum上で行われる取引、ウォレット、決済サービスなどを大幅に簡易化します。ETHとBTCネットワークで2つの別々のノードを稼働させる代わりに、EthereumノードだけでWBTCのオペレーションを支援できるのです。
最後に、Ethereumブロックチェーンのより高速な平均ブロック生成時間(それぞれ約15秒対10分)のおかげで、実際のBitcoinと比較してより早くWBTCの取引を行うことができます。