【 最新の更新日は 2022年4月2日です 】
Daiの現在の状況
Daiについて
カテゴリ:ステーブルコイン
DAIとは?
DAIはEthereumベースのステーブルコイン(安定な価格を実現するよう設計された仮想通貨)であり、その発行と開発はMakerプロトコルとMakerDAO分散型自律組織によって管理されています。
DAI価格は米ドルにソフトペッグされ、新しいDAIが鋳造されるたびにスマートコントラクト保管庫に入金される他の仮想通貨と混在して担保化されます。
ここで、マルチ担保DAIと単一担保DAI(SAI)を区別することが重要です。SAIは、単一の仮想通貨でしか担保できない旧バージョンのトークンです。SAIは、DAIトークンを保有することで利息を獲得できるDAI貯蓄率をサポートしていません。
マルチ担保DAIは2019年11月にローンチしました。
DAIの創業者は?
DAIの特徴の1つは、単一の人物や小さな共同創設者のグループによって作られたものではないという点です。代わりに、DAIを動かすソフトウェアの開発及び新しいトークンの発行は、MakerDAOそしてMakerプロトコルによって管理されます。
MakerDAOは、分散型自律組織であり、スマートコントラクトを使用して分散化された方法で運営されている企業の一種です。スマートコントラクトは、ソフトウェアコードで構成され、Ethereumブロックチェーン上で自動的に実行される自己執行契約です。
この組織は、従来の企業の株式と同様に機能するMaker(MKR)ガバナンストークンの保有者によって、民主的に管理されています。MKR保有者は、MakerDAO、Maker Protocol、DAIの開発に関する重要な決定に投票することができ、投票権はトークンの保有高に比例しています。
MakerDAO自体は、2015年にデンマークの起業家Rune Christensen氏によって設立されました。Christensen氏は、Makerエコシステムの作業を開始する前に、コペンハーゲンで生化学と国際ビジネスを学び、国際的な人材派遣会社のTry Chinaを設立しました。
DAIの特徴は?
DAIの主な利点は、米ドルの価格に対するソフトペッグにあります。
仮想通貨市場は、流動性が高く規模の大きいBitcoinのようなコインでさえ、1日という短期間で10%以上の価格変化(増減両方)を経験することがあり、そのボラティリティの高さでも知られています。このような状況もあり、トレーダーや投資家は、安定した価格で大幅な市場変動を相殺できる安全資産をポートフォリオに追加することが多いです。
そのような資産の1つにステーブルコインがあり、DAIはその一例です。これらは、一般的には米ドルやユーロなどの伝統的な法定通貨(価格が比較的安定した価値を持つ資産)に紐付けされている仮想通貨です。
DAIのもう1つの重要な利点は、民間企業ではなく、ソフトウェアプロトコルを介して分散型自律組織によって管理されるという事実です。それゆえ、トークンの発行や焼却といった一連の行為がEthereum上の自己執行スマートコントラクトによって管理および公開で記録されるため、システム全体の透明性が高くなり、汚職等が発生しづらくなります。
さらに、DAIソフトウェアの開発プロセスは、トークンのエコシステムの定期的な参加者による直接投票を通じて、より民主的な方法で管理されています。